瀧本然
所属プロジェクト:アートプロデュース
熊倉研究室
松渕紗笑子
所属プロジェクト:音響
亀川研究室
黄瀬:
ごきげんよう。
東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科、プロジェクト音響所属の黄瀬と申します。このラジオは、2024年12月14、15日に東京藝術大学千住キャンパスにて開催される「千住アートパス」の企画の一つとして収録されています。音楽環境創造科、通称「音環」の学部一年生がそれぞれトークテーマや個々の活動について話しながら、「何をしているかわからない」と言われることもある音環での学びについて、それぞれの視点から発信していきます。題して「音楽環境放送科」!
それでは早速今回お越しいただいた二人をご紹介したいと思います。ではお願いします!
松渕:
はい。プロジェクト音響所属の松渕紗笑子と申します。よろしくお願いします!
瀧本:
ごきげんよう。アートプロデュース熊倉研究室の瀧本然です。よろしくおねがいします!
黄瀬:
始まりましたね。収録としては今回が一回目なんですけど。
瀧本:
トップバッター、最強だね。
黄瀬:
心なしか背筋が伸びてるよね(笑)
瀧本:
ちょっと伸びてる(笑)
松渕:
緊張緊張。
黄瀬:このラジオがなぜ企画されてるかといいますと、アートパスってあるじゃないですか、千住キャンパスに通ってる音楽環境創造科の学部生と、大学院音楽音響創造学科の研究展示や作品展示の機会だと思うんですけど。作品が見られるのはもちろんなんだけど、そこで学んでる学生の姿とか、どんな学生が何をまなんでるとかっていうことが、より見えたらいいだろうなということで始まった企画なので。今日お越しいただいたあなた方の話をね、聴いていきたいと思っております。
瀧本:
お願いします(笑)
松渕:
お願いします(笑)
黄瀬:
で、今回のテーマは、お二人に学生生活について伺っていきたいと思っていて。なぜこの二人かというと、普段の生活を楽しく過ごしているトップツーということで(笑)
瀧本:
もう任せてください!ほんとに、学生生活一番楽しんでます!
松渕:
楽しんでるね、楽しんでる(笑)
黄瀬:
そう、聞いていきたいと思います。どうですか?最近(笑)
瀧本:
嘘でしょう!?
松渕:
アバウトだね、どうですかって(笑)
瀧本:
最近?もう、ハッピーよ。毎日楽しくやってます。
黄瀬:
そうだね、然ちゃんは寮生?
瀧本:
そう、藝心寮。藝大の寮で。
黄瀬:
藝心寮って今何人いるっけ?二十人一年生がいて……
瀧本:
半分はいってないけど結構いるよね。六人とか?七人とか?かな。
黄瀬:
完全に地方から一人で来た人とかもいるしね。
瀧本:
みんないろんな所からえっさらほいさら、頑張って来てますね。
黄瀬:
どうですか。生活は変わりました?
瀧本:
こっち来てから?そうだね。でも、思ってたより早起きしなくていいんだなって。
黄瀬:
そうだよね(笑)でも、音環だけだよね、多分。結構他の学科は一限から、音楽学部はソルフェージュあるし、美術は実習やってるし。まああるけどね、私たちも一限のソルフェージュは。
瀧本:
まぁあるけど、そんなに苦痛って感じはしないかな。
黄瀬:
確かに。高校生の時とか、そっか。もう毎日ね。
瀧本:
そう、朝からーみたいなことがなくなってるから。
黄瀬:
普遍的な大学生の(笑)そうね、確かに。松渕は?どうです、実家通い。高校と一番変わったことは?
松渕:
えぇ?なんだろ……思いつかない。
黄瀬:
なんか入学した時に言ってたのは、十二年間ずっと女子校だったからみたいな。
松渕:
あーそう、そうか。ずっとそう。小学生から十二年間同じ学校に行ってた……
黄瀬:
あ、そうなんだね。
瀧本:
え、そんな長いんだ。
松渕:
そう、小中高一貫だったから。本当に十二年ぶりに環境が変わったの。それが怖くてしょうがなくて。大学にそのまま行くっていう道もあったんだけど、流石に出たいと思って。
黄瀬:
はー、また辺鄙な所に出ましたね(笑)
瀧本:
本当に。なんでここきたのではある(笑)
松渕:まあ確かにね。だけど、そうそう。めっちゃ怖かったんだけど、みんな優しくて本当に嬉しい。
黄瀬:
確かに。みんな優しいってかフレンドリーだよね。
松渕:
本当に、そう、ありがとう。ありがとうございますって感じ。
瀧本:
もっと殺伐としてると思ってた、正直。
黄瀬:
そうそう、なんかもう、ぴりぴりって。
瀧本:
そう、ライバル!みたいなね。
黄瀬:
個人プレーばっかかと思ってた。やっぱさ、一年生の授業も協力ゲーというか、多いよね。各々のもの持ってくるけど一緒にやるみたいな。
瀧本:
グループワーク多いよね。
黄瀬:
フィールドワークとかもするしね。
松渕:
あぁやったね。結構あったね。
黄瀬:
グループのプレゼンとかね。プレゼンやるために地方遠征行ってくださいってあったけど、あれ結構すごい授業だよね。
松渕:
確かに。行ってたもんね、結局。
黄瀬:
あれ、被ってるっけ?
瀧本:
いや被ってない。みんな違う。
松渕:
被ってないけど、(二人とも)東京だね。
瀧本:
そうだね、あんまり遠出はあんまりしなかった。
黄瀬:
あの授業の説明をしますと、あなたのプロフェッサーですよ。
瀧本:
そう、私の研究室の熊倉先生が持たれてる回の、音環生必修の、一年生必修の授業で。日本各地のアートプロジェクトって言われるものを調査してきて、グループで発表するっていうのが夏休みの課題でね、出たんですよ。
黄瀬:
なんかいくつかパターンがあって。アートプロジェクト×何とかっていう感じの。過疎地とか、企業とか、あと震災とかあったりして、その中から四人一組くらいで担当して。私は被災地の担当だったから福島まで行って、そう。アートプロジェクトやってらっしゃるアーティストの人に会いに行って、お話を聞いて、っていうのをやって。企業は?
瀧本:
企業はね、株式会社松竹さんの本社に突撃して(笑)めっちゃ緊張したけどね、なかなかないじゃん、やっぱり。藝大でよかったなって本当に思った。
黄瀬:
話を聞いてもらえるっていうのは確かにね、あるよね。気になっても聞きに行った所で門前払いされちゃうもんね。
瀧本:
わかんないけどそうかもしれない。
松渕:
私はアートセンター、吉祥寺にある所に行きました。
瀧本:
おもしろそうだよね。
黄瀬:
そう、行ってみたいなと思った。雰囲気もいいよね。
松渕:
そう、なんか広いかなと思ってたらこじんまりしてたんだけど、もう二十何年やってるっておっしゃってたり……すごいおもしろかった。
黄瀬:
二十何年ってすごいよね。
松渕:
うん、吉祥寺でね。
黄瀬:
アートセンターでそれはなかなか行かないよね。
松渕:
そう、なかなかね。
黄瀬:
そんなね、貴重な授業もさせてくれる授業もありますね。
瀧本:
どういうまとめ方なの?
黄瀬:
あ、録音してた!ってなって。外向きの話し方しちゃった。
松渕:
そう、こんな授業もありますね。
黄瀬:
何の話してたっけ、そうだ。私今気になったのは、松渕がなんで出たいと思って音環にたどり着いたのかっていう。
瀧本:
気になる、めっちゃ。
松渕:
そう、なんか漠然と音楽が好きだったから、音楽に携わることやりたいなって思ったけど結構道も狭まるじゃん。で、母校の大学は普通の総合大学だったからあんまりそういう系もなくって、みんな法学部とか経済学部とか。だけど、正直あんまりそういうのに全く興味がなくて、どうしよう私?って思ったの。文系だったし、英語もそんな、あんまり言っちゃいけないかもだけどそんな極めるほどやりたいって意欲も湧かなくて。やっぱ違うなって思ってたんだけど、高一だか高二だかにアニメの音響に興味を持ったのが最初なんだけど。ヴァイオレット・エヴァ―ガーデンっていうアニメを見て、それがあまりにも、映像も美しいけどそれに加えて音楽と効果音がもう素晴らしい!って思って。もうやばいって思って、それ見てからはじめて音響監督とか効果音の、音響効果っていうお仕事をされてる方がいるっというのを知ったの。で、そう、そういうのをやってみたいって思ったのがきっかけかな。で、普通に出たくて、そう。うちの学校は全然受験に優しくない学校だったから。なんか勝手にしてみたいな……
黄瀬:
あぁ、そうなんだ。
瀧本:
そうだよね、エスカレーターだもんね。
松渕:
なんかそういうのも嫌で、意地で受験した。
黄瀬:
かっこよ。
瀧本:
すごいね、それでここまで。
松渕:
なんか周りも結構、言い方が悪いかもしれないけどプライドが高いというか。結構、ここまで来たならいいとこ行ってやるみたいな感じが多くて。だから私も目標はちょっと高いけど行けたらいいなって思って音環を目指しました。
黄瀬:
素晴らしい。
瀧本:
素晴らしいね。
黄瀬:
人生を動かすアニメに出会えたんですね。
瀧本:
素敵、すごい
松渕:
素敵?ありがとう。
黄瀬:
いい話きいちゃった。
松渕:
二人はどうなんですか?
黄瀬:
どうですか?
瀧本:
そうだね、なんかすごい偶然なんだけど、今出してくれたヴァイオレット・エヴァーガーデンの音楽、なんか主に音楽をつくってるエバン・コールさんって人がいるんだけど。その人を、受験で自分も名前出したの。で、多分さいきょ(松渕)は結構音響の方に興味があると思うんだけど、自分は本当にその作曲がすごい良いなと思って。だからやっぱあれはね、人を動かす作品だよねって思った。
松渕:
えー、知らなかった。
黄瀬:
すごいね、それ。ヴァイオレット・エヴァーガーデンで、出会った二人ってこと?うわー。
瀧本:
そう、出会ったかもしれない。ね、ちょうど面接も前後だったから。
黄瀬:
そうなんだ!?
松渕:
そう、前後。受験番号前後だった。私はそう、志望理由書に書いたよ、ヴァイオレット・エヴァーガーデンのこと。
瀧本:
あ、書いた書いた。
松渕:えぇ!書いた?
黄瀬:
嘘!こわ!
瀧本:
書いた、だから多分二回連続で来たんだと思う、先生方には。
黄瀬:
ヴァイオレット・エヴァーガーデン見た子しかいないじゃんって?
瀧本:
めっちゃみるやんって。
松渕:
めっちゃ見るやんみんな。えー知らなかった。
瀧本:
でもわかる、気持ちはすごく。
松渕:
そう、本当に好きでしょうがない。
黄瀬:
ご縁なんだね。
松渕:
え、そっから今アートプロデュースにいるのは?
瀧本:
そうなんだよね、そこ結構複雑だよねわりと、そう。自分が最初は創作をしようと思って音環に入ってきてるから。で、今アートプロデュースの研究室にいるので、結構みんなからなんでみたいな感じで言われるんだけど。まあでも、自分元から創作したいっていうのが純粋につくりたい衝動、っていうよりかは自己承認の一部としてみたいな、選択肢、ツールの一個としてみたいな考え方がすごいあったから、自分と社会の繋がりとか、承認とか、そういう所をもっと言語化できるようになりたいなって思って。熊研を今頑張ってるかな。結構ね、熊研っていうと外でイベントしてるイメージが強いと思うけど、割と内々で、外で起きたちょっとしたモヤモヤ?熊研だと結構モヤモヤって言葉をよく使うんだけど、ちょっとした違和感とか、悩みみたいなものをモヤモヤとしてみんなで話し合ったり。あと、自主的に集まって電話しまくったりっていうのとかがあるから、そう、結構言語化はいっぱいできて。
松渕:
確かに、コミュニケーションは大事そうだよね。よく集まってるイメージあるし。
黄瀬:
なんか今の話聞いてて思ったんだけど、実際手に付けるものが何かっていうのでプロジェクトが分かれてる感じがして。音楽環境創造科は、プロジェクトもそうだし学生個人としてもまとまりはないけど向いてる方向は一緒っぽいっていうのがすごいある。
瀧本:
そうだね、うん。価値観全然違うなとは思うけど、不思議とそこに嫌悪感みたいなのが出ないのがすごいなって思って。みんなの話聞くと結構自分と違うなって思うけど。
松渕:
そうね。
瀧本:
そうなんだって、おもしろいなって方にいっちゃうから、なんか方向が一緒なのかもね。
松渕:
確かに。
黄瀬:
どう?最近何かしたいこととかはありますか?ここまで半年やってきて、自分の周りの状況もある程度見えてきたというか。あ、これできるんだ、とかもわかってきたと思うけど、なんかあります?したいこと。これからの抱負みたいな。
松渕:
これから?私は、全くDAWがいじれないので、そう。結構いるけど、でも本当にもう、持ってなさすぎてやったことなさすぎて本当に何からやったらいいかわかんなかったんだけど。大学院にあるアニメーション研究科とコラボしてアニメの音響つくるみたいな企画、というかなんかそういうものがあって。その時に音環の院生の方に色々教わってProtoolsっていうDAWでこうやってつくるんだよみたいなのを教えてもらってから、あぁまず私がやりたいことはこっからだと思って。最初はなんか、(DAWにも)色々種類があるじゃない。で、調べてってもこういう人にはこういうのが向いてますとか、私は結局何がしたいのかわかんなくてどれを買ったらいいか全くわからなかったんだけど。だけどまず、Protoolsってものが今の私にはあってるって思ったから、この前やっと買ったの。
瀧本:
もう、おめでとう!
松渕:
買ったんですよ、そう。
黄瀬:
DAW買って拍手が起こるって(笑)
松渕:
本当に優しい、そう。だからProtoolsを使いこなせるようになりたい。から今、絶賛勉強中です。
瀧本:
素敵。
黄瀬:
でかくて立派な目標だ。いや本当にDAW私も、だって今この録音GarageBandで撮ってるからね。
瀧本:
あ、そうなんだ。
黄瀬:
MacBookに、Apple製品にデフォルトで入ってる。
松渕:
入ってますね。
黄瀬:
いやー、そうなんだよね。DAW、DAWですよ本当に。
松渕:
音響にいると少なからずいじらないといけなくはなっちゃうから。
黄瀬:
今言ってたけど、本当に種類も多いし、なんか所謂「得意とされてること」みたいなのは探せば見つかるんだけど、使ってる人に聞くと、「いや別に、これもできるよ」みたいなこと言われるし。
松渕:
そう、どんどんね、わかんなくなってくよね。
瀧本:
そっかー。
黄瀬:
結局手に慣れたものが一番みたいなこと言われるから。じゃあ早く買った方がいいのかってなるけど、でもやっぱ悩みたいし。
瀧本:
悩みたいよね、うん。
黄瀬:
いやでも、そうだね。元々やりたいことを見つけて。
松渕:
そう、何をやればいいか、何のために買うのかっていうのをはっきりして、私は買う決心がやっとできたの。そうそう。
黄瀬:
素晴らしい。
松渕:
みんな結構もう、持ってるのが当たり前みたいな人もいたから、音響にいるのに持ってなくてまずいってずっと思ってたんだけど。だけど結構そんなね、先生方とかに、亀川先生とかに相談しても、別に今買わなくても全然大丈夫だよっておっしゃってくださったから。よかったーって。
黄瀬:
楽しみにしてます、これから。
瀧本:
ね、すごい楽しみ。
松渕:
頑張りますね。
黄瀬:
然ちゃんはもう、作品とかはやらないの?
瀧本:
そうだね、それでいうと自分は今やりたいのは一年生はもうインプットってもう決めてたから、いろんなことインプットしてるんだけど。
二年生からその、今熊倉研究室で培ってる人間性とかモヤモヤみたいなものを作品として消化できたらすごい素敵だなと思って。やっぱ熊倉研究室って数は少ないけど、中でもやっぱ制作とか創作活動とかされてる人は結構いて、なんか研究室で得た人間性とか考えみたいなものが入ってることもあるから、それに憧れがあるから。
そうだね、自分もこれから制作やりたいなって思ってるから二年生のアートパスとかで出せたら素敵だよね。
黄瀬:
うわーそうですよ。いや本当にそう、私たち1年生はアートパスでの展示は持てない、ていうか持ってなくて。2,3年生が主に出してるから。このラジオに登場する1年生たちが来年以降、どんな作品をもつのかということを、視聴者のみなさんには楽しみにしていただきたくて(笑)
瀧本:
そうね、こうなったんだ、みたいな。
黄瀬:
そういう前後の文脈があると見る目も変わるというか。賛否はいったん置いておいて、重要な情報ではあると思うし。
松渕:
確かに。
黄瀬:
研究成果だしね。
瀧本:
そう、作品展示じゃないんだよね。研究発表だからね。
松渕:
いやー、どうしようね。
黄瀬:
そうだよね、なんか全然話変わるんだけどさ。美術館とか行ったときに、私は個人的にキャプションありきだと思っちゃって。作品だけ本当にぽんって置くだけの場所は収蔵庫だし、あんまり鑑賞者を想定してないのかなってなるタイプなんですけど。どう考えます?
瀧本:
そうだね。でもやっぱ、キャプションがあるってことは意思がある、そこにキャプションがある意味があるとは思うから、やっぱり自分もあった方が親切というか。そんなになんか閉ざされたコミュニティとかカルチャーがあんまり得意じゃないから、やっぱあった方が好きかなとは思う。
松渕:
私もそう思う。
黄瀬:
なんかたまに行ってみるとさ、キャプションは題名どんって置いてあって、在廊はしてらっしゃるんだけど声かける人ほとんど同業者みたいな。
松渕:
あー。
瀧本:
ああ、お世話になってますみたいなね。
黄瀬:
また何かやりましょうや!って感じで別れてってるのをすごい見る、みたいな。そういうところに行くと、これは何のためにやってるんだろうみたいな。その、アトリエとかならまだわかるけど、ギャラリーとして展示としてやってるのに、結局その発信者側のコミュニティづくりでしかないみたいなの。それはそれで絶対価値はあるんだけど、なんかね。私はそれをできるだけ人も見えるし、作品がどういう文脈で置かれてるかもわかるようにしてほしいと思っていて。まあアートパスがどうかは私は知らないけど。でもそういう見方もできるアートパスにできたらいいなと思ってます。
松渕:
素晴らしい。
瀧本:
おもしろいね。
松渕:
ね、人がわかるとね。また見方も違ってくるから。
黄瀬:
二人は高校生の時にアートパス来てた?
瀧本:
来てた。一回だけ行った。
松渕:
来てた。
黄瀬:
はー、瀧本なんて家遠いのに。
瀧本:
そう、頑張って来ました。遠路はるばる。
黄瀬:
どうだった?感想とかは。
瀧本:
結構受験直前期に行ったから。自分がその表現っていう、面接のね、受験の過程で表現っていうのがあるんだけど。その表現でやってることがこの大学にあってるのかみたいな、答え合わせみたいな感覚でアートパスに行ったから、結構同じようなことしてる人いて安心とか。そういう感じだったかな。
黄瀬:
すごいね、もうその時点で結構ピントが合ってたっていうか。
松渕:
ね、固まってたんだね。すごい。
瀧本:
そうだね。ただ、入ってからやってることは全く違うことだけど(笑)
松渕:
そうね(笑)
瀧本:
目移りしちゃうよ。
黄瀬:
そう!いっぱいいろんなことできちゃうから。
瀧本:
おもしろすぎてね。
松渕:
私も行ったけど、高二の時かな。受験直前じゃなくて高二だったんだけど。なんか最初は、しょうがないんだけどちょっと怖くて。大学生がいっぱいいるのも怖かったし、なんか入りずらいじゃん。扉が重くて。
瀧本:
そう扉重いもんね、そうなんだよ。
黄瀬:
物理的に!?
瀧本:
一個一個重いんだよ。
松渕:
どうぞって言われても、「えっ、これはどうしたらいいんだろうか」みたいな。そう、で、ハードルが高かったんだけど。二重の扉とかがあって、ちょっと怖いなーと思いながら開けたんだけど。やっぱりここでしか、こういうところでしか音響、スピーカー、5.1chとか聞けないじゃない、なかなか。そういうのを、そう、こういう作品ですよとか、パンフレット読みながら行ったけど全然想像できないまま入って、想像と全然違くて、おおすごいなみたいな。そういうのばっかりだったからすごく刺激的だった。こういうことやってるんだっていうのが具体的にわかったし。
黄瀬:
そうだね、衝撃。私も結構そっち側だな。見に行って「あ、これをやってるんだ」みたいな。こういうことやっていいんだっていうのはすごいあった気がする。
松渕:
本当にほとんど予備知識なかったからもうなんだかよくわかんなかったけど、スピーカーがいっぱいあって、あなんかすごい!みたいな。
黄瀬:
音、めっちゃする!みたいな(笑)
松渕:
そう、まじで初心者すぎて。なんかすごい二重に聞こえてくる!みたいな、めっちゃ興奮してたけど。
黄瀬:
キラキラのね。
松渕:
キラキラの、高校生。
瀧本:
いいじゃん夢がある。
黄瀬:
ほんと新鮮なものがいっぱい見れる場所ではあると思う。
松渕:
そう、だから別にね、怖がらないで来てほしい。
黄瀬:
なかなかね、一堂に会してることってあんまりないから。
松渕:
そうそう。確かに。
黄瀬:
社会学の分野の研究発表と、もうがっつりインスタレーションと、音響の実験的な作品とって。
松渕:
それが一気に見れるってすごいよね。
瀧本:
すごいかもね、お得だねもう。
松渕:
お得(笑)
黄瀬:
おもしろい空間ですよね。
瀧本:
だね。わざわざ上野じゃなくて千住まで来てもらうっていうのも結構良いことだよね。
黄瀬:
確かに。
瀧本:
千住でしかできないからここでやってることもいっぱいあるじゃん。アートプロデュースも音響も。だからね、是非。
黄瀬:
是非。
松渕:
ぜひぜひ(笑)
黄瀬:
ということで、はい。素敵な、千住アートパスの魅力を三人でお伝えしてきましたが。
松渕:
アートパスの宣伝になってる(笑)
黄瀬:
いいんだよそれで(笑)
瀧本:
どうしよう、お客さんいっぱい来たら。
松渕:
どうしよう?
黄瀬:
いいじゃん(笑)
瀧本:
道通れなくなっちゃうかな。通してーみたいな(笑)
松渕:
そういう問題?そういう問題、なのかな?楽しみですね。
黄瀬:
いや本当に、来年以降のお二人の活躍も楽しみにしてますよ。
瀧本:
そうだね。
松渕:
そうだね、頑張らないと。
瀧本:
頑張ろう。
黄瀬:
ということで、千住アートパスについて、そして二人の今までの学生生活についてお伺いしてきましたけど。最後に何か、ありますか?
瀧本:
はー、難しいこと聞きますね(笑)
松渕:
最後に、最後に?最後にか。
瀧本:
まあでも、瀧本然は、毎日楽しくやってまーす。
黄瀬:
すごい今にっこにこで手を振っていて。
瀧本:
手振ってるよ。毎日にこにこで楽しくやってるので、あの、素晴らしい、学校で(笑)なんか言わされてるみたいだな。
黄瀬:
素晴らしい学校(笑)
瀧本:
なんか言わされてるみたいだけど。
黄瀬:
本当にそうよ。
瀧本:
楽しいよねって感じ。
松渕:
いろんな人が集まって、楽しい所です。ね?
黄瀬:
ということで、えー、愉快な、音環一年生のお二人をお迎えしてお送りしました、音楽環境放送科でした!また次回もお聞きいただけたら幸いです。それでは今回はここまでとなります、お二人ともありがとうございました!
松渕・瀧本:
ありがとうございました!バイバイ~